世界地図

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世界地図を見てみてください。四角い紙に、世界の国の形がすべてのっている! ということが不思議に思いませんか? 地球は丸いはずですよね。ボールのような形の地球が、紙の上では平べったくなっています。球の形を平面に表すには書き方を工夫しなければなりません。学校にはられている世界地図は、どのようにかかれているのか知っていますか?

いろいろな地図のかかれ方

丸い地球の世界地図をかくためには、いろいろな図法が考えられてきました。それぞれの書き方で特徴があって、使われ方も違います。良く用いられている図法を紹介していきますね。

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メルカトル図法

地球を風船だと考えて、切込みを入れて四角の形に引き伸ばしてみた図が、メルカトル図法です。方向がしっかりと決まっています。でも、これでは、国の面積がとても広がり、海も広がるのですが、この地図は昔、船で旅をしなければいけないときに用いていたので、方角がしっかりと定められれば、海から陸を目指すことができます。1500年代に海を渡って他の国へ行くことがとても多く、国の地形が違っていても旅をするには十分な地形図でした。

モルワイデ図法

地球をだ円型の平面に表している地図のかき方で、国の面積は正しいけれども、形が本当とは少し違ってしまいます。1805年にドイツのモルワイデさんが考えて作られました。形はだ円型になっており、とても見やすい図になっています。ですが、地図から正しい方角を読み取ることはできませんが、国の大きさを知るにはとても良い地図に作られています。

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グード図法

グード図法の地図は、経線(地球儀のたての線)が曲げられてかかれています。見た目の通り、球の形に限りなく近づけて書いてあるのです。北極や南極に近い部分は切り込みを入れて、四角ではなく、ギザギザの地図にすることで、国の形や面積を正確なものに近づけてかいてあります。少しでも見やすくするための技法なんですね。赤道(地球を半分に切れる線)の近くはモルワイデ図法を使っているのです。

ミラー図法

現在、良く使われる世界地図はこのミラー図法で書かれている地図が多いです。基本的には、メルカトル図法のかき方を使っていますが、方角が正確に書かれているわけではありません。だから、地図の上が北で下が南であっても、右が東で左が西というのは間違いなのです。日本の東京から東にずっと進んでいくと、アメリカに着きそうですが、実はアルゼンチンについてしまいます。地図を見てみてくださいね。

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ミラー図法で書かれた地図

ミラー図法で書かれている世界地図を見る時には、注意が必要です。方角が正確ではないと書いていましたが、本当にそのとおりなので方向を見る時には気をつけなければなりません。ミラー図法では、海や陸地を引き伸ばして書いています。そのため、日本が中心に書いてある世界地図を見てみると、東は右方向ではなく、少し下側になります。このことをわかっていないと、世界地図を見たときに方角を間違えてしまうので注意してくださいね。

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平面の地図で本当の方角を知るためには…

正距方位図法(せいきょほういずほう)の地図を使うと、実際の方位を知ることができます。陸や海の大きさは関係なく、ただ方位を正確に知るための地図です。

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方位磁石

日本は北半球にあるので、方位磁石を使うと北側に引っ張られて、北の方向がわかるようになっています。方位磁石の『北』は北極を指しているわけではなく、北極の地中にある自然の大きな磁石を指しています。だから、本当の北は北極とは少しずれてしまっているのです。それから、南半球で、日本で買った方位磁石を使うと不思議なことがおこります。 太陽は、東から昇り、南側の空を通って西へと沈みますが、南半球の国々では、北側の空を通ります。北半球と南半球の真ん中を赤道といいますが、赤道が近い国では太陽は北でも南でも無く真上を通ります。

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地図は上が北?

北半球にあるアメリカや日本では、地図の上側が北となっていますよね。南半球のオーストラリアやアルゼンチンなどの国では、地図の上がわが南となっていることもあります。世界地図は、自分の国を中心にかかれていることが多いですが、ほとんどの地図は上を北にしようと、決められていますよ。もし、上側が北ではない地図があったとしても、方位記号がきちんと書かれているので安心です。

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